私は震源地から少し離れた県で仕事中でした。
他県の支店と電話の最中で、
ほぼ同時に大きな揺れを感じ、すぐ電話を切った後
ビル全体が停電になりました。
携帯のメールは送受信が出来たので、
家族の無事を確認。
震源地に近い親戚の安否も確認でき、ホッとしました。
約1時間後帰宅できることになり、
心細さも合って一人暮らししている家ではなく、
同じ市内のはずれにある実家に帰ることに。
街全体が停電しているので、信号も何も点かず、
公共交通機関も麻痺。
ほぼ2時間の道のりを歩いて帰りました。
まだ午後なのに先が見えないその時の薄暗い風景が、今も忘れられません。
途中コンビニに寄るも暗闇の中大勢の人が行列を作っていて
驚いたこと。
家はきっと真っ暗だろうなと思いながら入ると
テーブルにろうそくを出して、
その周りには布団に包まった家族全員がいたこと。
「おかえり」
これからどうなるのか分からない不安を持ちつつも、
ろうそくの思いがけない明るさと暖かさ、
家族が無事だったことの安堵感から
言い表せない感情を胸に抱いたのを覚えています。
「ただいま」
あれから4年、時は経てど忘れられないこと。
「当たり前」の日常が、決して当たり前ではないこと。
当たり前にあるモノが、あって当たり前ではないということ。
家より車より何よりも先に、自分の大切な人みんなが無事か
命の確認をしようと思ったその気持ち。
モノよりも大切な人に改めて気づいた瞬間。
そして
「おかえり」と言ってもらえる幸せ。
「ただいま」と言える幸せ。
何気ない日々こそ幸せだということを、
今日という日を迎える度に思い出すのです。
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